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遊気舎デヴィッド・ルヴォー惑星ピスタチオ|| 事業趣旨
1995年シンポジウム1996年ワークショップ舞台芸術総合センター(仮称)計画


ミュージカル・ワークショップ

演出家 宮本亜門

[ワークショップの構成]


スケジュール

10月6日(水)
12:00発声練習、シーン1の合唱
13:00ガイダンス、配役発表
14:00ダンス、シーン1
15:00 休憩
15:30シーン2の歌唱
17:00シーン1〜2
20:00終了
10月7日(木)
11:30発声練習・ウォーミングアップ
13:30シーン2
15:20シーン3
16:10 休憩
16:30シーン3
17:40 休憩
17:45シーン3と4の間のダンス
17:55シーン4
19:55シーン1〜4
20:05終了
ソロ3人の歌唱指導
10月8日(金)
10:00発声練習
10:30ウォーミングアップ
11:00シーン1〜4
12:00シーン4〜5
15:00 休憩
15:30公開ワークショップ
 パート練習、ステージング
 ランスルー
 受講者あいさつ
 講師・大阪市あいさつ
17:30終了

ワークショップのスタイル

 稽古場にアクティングエリアとソデを想定し、その正面、客席の位置に講師側スタッフが座る。自主練習や歌などのパート練習は、基本的にエリア外で行う。
 俳優はシーンごとにエリア内に入って演出をうける。ソデにいるべき俳優はしかるべき準備をして待機する。演出の都合上、ソデとアクティングエリアの出入りも、音楽に合わせて、あるいはダンスの流れのなかで行われることが多いので、ほとんど、ソデも舞台の一部と考えられ、演出の対象となっていた。
 そのシーンに出演しない俳優はエリアの外で見学する。エリア内でつくられているシーンを見ながら、笑い、泣き、意見し、反応するのも参加なら、次のシーンとのつながりを見つけて、自分なりのプランを練ることも参加の方法と考えられている。
 全体が一幕で構成され、しかも、ほとんど全シーンが絶え間なく流れる音楽で編集されながら、進行するため、展開はとてもスピーディである。それに合わせて、時や簡単な事件の経過が、マイムやダンスで表現されるよう、演出がつけられていく。台詞や歌詞、マイムの変更や追加は、その度に演出助手がまとめて記録し、配布する。一枚ずつできあがっていく台本を、俳優は整理して綴っていく。
 主要キャスト以外のアンサンブルは、複数のマイムやダンスに関わるため、演出が進むにつれて、参加するシーンが増え、エリア内への出入りが複雑になる。さまざまな役割がシーンごとに与えられることを理解しながら、シーンのつながりがスムーズに表現できるようにと、全員が音楽にのれるようになり、一体感を徐々に醸成していく。こうして、講師側スタッフも受講生も、稽古場内にいつづけることになる。

公開ワークショップ

 最終日は場所を体育館に移し、ワークショップを一般に公開した。
 アクティングエリアとソデ、講師側スタッフ、ピアノを稽古場と同じように配置。音響や照明などの機材を使わないのも稽古場と同じ。
 講師側スタッフの後ろ、その背中を通してアクティングエリアが見える位置に見学者の席を設けた。見学者は、通常の客席と同じ位置から、演出家が稽古を進行していく様子と同時に、俳優に出されるチェックを通して、調整されていく舞台づくりを見学する。
 最初に講師から、見学者への挨拶を兼ねて、テキストに使った作品と、前日までのワークショップの進行について簡単な説明があった。
 稽古は前日までと同じように、パート練習とステージング、小返し(具合の良くないところを取り出して行う稽古)を順に進めていく。
 講師は時々、振り返って、見学者に対してレクチャーを交えながら稽古を進行。舞台上の俳優に対して、照明や装置が実際の舞台でどのように絡んでくるかなど、演出やステージングについて解説することで、一部分だが、ワークショップから、舞台上演へのつながりを一般の見学者に垣間みせた。
 一通りの練習のあと、ランスルーと呼ばれる通し稽古を行った。本番の舞台と同様に一度も止めることなく、最初から最後まで全シーンを通して演じるのと、演じる前に見学者のいることから、成果発表的な稽古になった。
 ラストでは見学者から拍手が起こり、それを受けて講師からのあいさつ、受講生の礼をもってプログラムを終了した。

宛先・お問合せ先

大阪市市民局文化振興課「ワークショップ」係
〒530 大阪市北区中之島1ー3ー20
TEL. 06-208-9167

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Performing Arts Symposium Osaka 96 Page (4)
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