演劇ワークショップ
演出家・俳優 野田秀樹
助手:浅野和之
受講者(23名)
相原麻由子(東大阪市・学生)/池内広美(大阪市・主婦)/石岡潤一(大阪市・アルバイト)/市川真美恵(京都市・役者)/伊藤璃織(芦屋市・女優)/井上将仁(京都市・俳優)/江本敏子(大阪市・アルバイト)/金泰子(大阪市・大韓民国漢陽大学校)/キムラ緑子(京都市・女優)/桑原見己代(大阪市・塾講師)/楠見薫(大阪市)/斉藤和華子(大阪市)/酒井宏人(大阪市・無職)/茂山忠亮(豊中市・YMCA国際専門学校)/杉浦葉子(羽曳野市・アルバイト)/田中秀彦(大阪市・アルバイト)/中川浩三(大阪市・俳優)/中西邦子(大阪市・フリーター)/西田政彦(大阪市・会社員)/日原隆童(大阪市・芸人)/藤原章子(大阪市・アルバイト)/源敬三(大阪市・無職)/横山里絵(堺市・アルバイト)
アウトライン
4日とも、ほぼ同じようなメニューで進行された。最初に30分ほどストレッチを行った後、「ゲーム」「表現」と続く。ストレッチとゲームには講師と助手も参加。集合時間前から行われるストレッチは、全員で円陣を組み、講師の動きをなぞるように行う。ゲームは一つが5分から10分程度で、いずれもその場で講師から簡単なルール説明があった後、すぐに始められる。一定のルールに従って競う要素が強いものから、単純に、自分や他人との関係をさぐるコミュニケーション重視のもの、バランスをとりながら組体操を成功させるようなものまで、いろいろなバリエーションのものを次々に行う。
表現では、その場その場で、受講生を5人〜8人程度のグループに分ける。「火山」や「朝」などの言葉を身体表現で表す即興での表現と、短時間でプランを立てた後で、簡単なシーンを表現・展開したり、「劇づくり」を行った。プランをたてている間、講師と助手はアドバイスしながら巡回し、その後、順番に発表・見学を行った。
劇づくりのテキストには曾我廼家五郎「研辰の討たれ」を使用。ただし、手渡された台本はそのままでは使わないで、講師が、あらすじに従って5つに分けて再構成したシーンの一つ一つを、グループごとに劇につくっていく。台詞は使わない。登場人物は各グループが思い思いに設定するため、必ずしも一定ではない。3日めにシーン1からシーン5までを続けて発表、見学し、最終の4日の最後にも発表、見学、合評を行った。
演劇ワークショップでは、講師のリクエストによって、参加者が第三者の視線を意識することなく、解放された肉体と意識のままで演出家と見合う場を作ることを目的としたため、一般公開は設けなかった。
(プロフィール)
野田秀樹/演出家・俳優:
1955年生まれ。1972年、教育大附属駒場高校で処女戯曲を自作自演。東大在学中の1976年、劇団「夢の遊眠社」を結成。動く演劇を標榜し、自ら脚本、演出、主演して若者の圧倒的共感を得る。1986年の日生劇場でのシェークスピア「十二夜」をはじめ劇団外でも演出家として活動した。
劇団を1992年11月に解散すると同時に、文化庁在外研修生としてイギリスに1年間滞在。帰国後は劇団でなく、制作母体としての「野田地図」により演劇活動を続ける。作品に『キル』『贋作・罪と罰』『TABOO』など。
最近作は、『赤鬼』
宛先・お問合せ先
大阪市市民局文化振興課「ワークショップ」係
〒530 大阪市北区中之島1ー3ー20
TEL. 06-208-9167
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